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| 教師の“知恵”.netがお届けする教育MM「教師の“知恵”ぶくろ」 2006年2月1日 No168 読者数(4521人) このメールマガジンはオンラインでご覧ください |
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| 01【社会】 | ◆学習中の「話し方」を子供たちのものに 《動画付き》 山邊文洋@山口大学教育学部附属山口小学校 |
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| 02【案内】 | ◆KOGANEI授業セミナー | ||||
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| 01.【社会】◆学習中の「話し方」を子供たちのものに 山邊文洋@山口大学教育学部附属山口小学校 |
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私なりの視点で指摘する授業作りのポイント「子供自らが学んでいく学習」を目指して実践したことを紹介します。明日からの授業作りに生かしていただけたらうれしいです。 昨今「コミュニケーション力の育成」というスローガンのもと、スキルトレーニングに取り組む様子がさまざまなところで報告されます。しかし、コミュニケーションというのは、単に話し方を訓練するということだけでなく、人と人をつなぐ言葉を、子供の心にしみこむように育成しなければならないと思うのです。それこそが、きっと、言葉の持っている本来の力を回復していく営みとなるのではないかと思うのです。 そこで、つたない自分の実践のもと、今回お示しするのは、 学習中の話し方を子供たちのものにしていこう ということです。 まずは、昨年12月社会科の授業の様子をご覧ください。 3年生 社会科「追究!ういろうにこめられた思い」という単元です。子供たちがおいしいういろう作りの秘密として取り上げた、「手作りでつくる」ことと「機械で作ること」の意味について話し合っていったものです。特に子供たちの話し言葉に注目してください。 写真をクリックすると、ビデオを見ることができます。(左右の動画が異なります)
授業の中で子供たちは、「でも」「それに」「どうですか」「〜って何ですか」「・・・ありましたよね」という言葉を使いながら話しています。あたかも先生なんて関係ない様子です。このような話し言葉は、3年生の初めから子供と共に作り上げていったといってよいと思っています。 どのような考えでも温かく聞き合える学級の雰囲気作りを進める一方で、必ず指導しなければならないことは、「話し方の指導」です。話せない原因のひとつに「どう話してよいのかわからない」ということがあげられるからです。 教師によっては、話の終わりには「・・・です」「・・・ます」をつけるとか、意見の種類によってハンドサインを出すなどをするようにしている方もありますが、話し方とはそういう形式的なことではなく、内容をいかに豊かにさせるかという問題を大事にすべきだと思っています。 そこで、ビデオのような話し方になっていくように毎日のように指導してきたことをあげましょう。 大きくは三つあります。 1つ目は、
子供たちの言葉が少ないと、つい教師の言葉が多くなります。教師が多弁になると、子供たちはさらに口を閉ざします。だからこそ、このような言葉を子供に投げかけ、私自身が留意したことは、なるべく私の言葉を少なくして、子供同士のかかわりを増やそうとしました。子供たちに話しをさせるそのときどきに、具体的に話し方の指導をしていきました。 例えば、話し合いのときに、全員がわかっていないような少し難しいような言葉が出てくることがあります。そんなときに 「みなさん、○○さんが言った、△△ってわかりますか。」・・・「うーん」 「わからないことをそのまま通りすごしてはいけませんよね。それは、わかったふりですね。そんなときは、どうする?そうだね、聞いてみたらいいね。△△って何?って」 こんなことを具体的に指導していくと、言葉を大事にしていくようになっていきます。また、国語辞典などの辞書もどんどん使うようになっていきます。そんな姿を次々にほめていきました。 2つ目は、
ということ。 学ぶことは、究極的には自分とのかかわりとつくることです。たとえ、調べて書いてあったことや教科書に書いてあったことでも、自分の言葉で語ることが大事です。特に「〜にこう書いてありました。ぼくも○○のようなことがあって・・・」と自分の経験と絡めて話しているときに、ぜひ思いっきりほめてあげたいものです。そのような経験が出てくると、その言葉は生き生きしてきます。そして、ほかの子供たちも意見をつなぎやすくなっていくのです。 例えば、「おいしいういろう作りの秘密は?」と聞かれて、 『「一生懸命つくってるから」よりも「あずきからあんを作って、わらび粉と混ぜて、砂糖と混ぜて、それを型にいれて蒸すまで、すべて手作業でやっています。そうやって一生懸命つくっているからだと思います」のほうが、とってもわかりやすいし、イメージが湧くよね』という具合にです。 3つ目は、
ビデオの中でたくさん出てくる言葉「でも」「それに」「○○さんにでも」などは、子供たちが話し合いの中で出てきた言葉を取り上げて「そんな風に“でも”って言葉を使うとどんなことがいいたいのかがわかるね。それに自分の伝えたい気持ちにも勢いも出てくるね」とほめてあげたりします。 すると、子供たちはそのような接続語をさまざま使いだして、手を上げたりします。特に話し合いの時には、対立するような意見が出ると大変意味あるものになることが多いものです。ですから、「でも」がたくさん出るような話し合いの後に、「今日はたくさんの『でも』がでて、こんな風に内容が深まったよ。『でも』って大切だね」と価値付けたりするのです。そのようなことを繰り返すと、反対意見、対立点が出ることのよさを実感し、さらには、「その考えと少し違うことはないかな」と複眼的に考えるようになっていきます。 私が特に強調したいことは、本当の話す力は、ただ「たくさんの意見を言おう」とか「詳しく話そう」というようなスローガンを掲げるのではなく、これらのことを、授業の具体的な場面で指導してこそ、身についていくのではないかということです。 1つの型を教え込むだけでなく、学習の内容とかかわって話し方を教えていかなければならない。そういうことからも、授業中の子供の発言を取り上げた指導が大切だと思っています。 最後に、コマーシャルです。 ●山口大学教育学部附属山口小学校 社会科の部屋(編集:山邊文洋) http://www.ymg-es.yamaguchi-u.ac.jp/yamasyo-top/kennkyuu/kyouka/shakai/shakaitop.htm |
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