![]() |
|
| 教師の“知恵”.netがお届けする教育MM「教師の“知恵”ぶくろ」 2006年02月08日 No169 読者数(●人) このメールマガジンはオンラインでご覧ください |
|
| INDEX |
|
|||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||
| 01.【国語】◆書写のまとめは色紙にお気に入りの言葉を! 工藤良信@青森県黒石市立浅瀬石小学 |
|||||||||||||||
ここ十数年,高学年を担任している時(特に6年生の時)には,必ず実践しているという,自分の中では定番の実践です。今年は,4年生にて実践の予定です。やり方によっては,3年生以上どの学年でも実践可能な取り組みです。
「これは,先生が書いたお気に入りの言葉です。」 「愛と読みます。」 「昨年を良く表す漢字として新聞にも紹介されました。先生は人間にとって愛が一番大切だと考えています。人を愛する心を持っている人間はすばらしいと思うのです。だから愛という字を書きました。」 「今年の書写のまとめは,みなさんも自分のお気に入りの言葉(文字)を色紙に書きましょう。」 まず,書写のまとめに自分の好きな言葉(文字)を色紙に書くことを伝えます。一週間ほど期間をおくので,言葉を決めておくように予告します。色紙に言葉を書くのですから,一文字から二文字が良いということも付け加えておきます。 いよいよ本番の時間です。それぞれに言葉を決めてきていますので,練習からスタートです。半紙に何回か練習した方が,安心するようです。色紙に向かうと一気に緊張感が増します。 できあがった言葉は,それぞれに味があり,それはそれはすてきな書写の学習のまとめへと仕上がるのです。 次に,言葉(文字)の由来(その文字を選んだわけ)をまとめます。国語辞典や漢和辞典を調べ,その意味を取り入れながら100字から200字程度にまとめます。そのまとめた原稿を色紙の裏に貼って完成です。
この完成作品は,朝のスピーチや参観日での発表会など様々な場面での発表に使うことができます。ちなみに,卒業生を担任した時には,この作品を使って卒業記念ビデオも製作しました。 おまけ<色紙に書いたお気に入りに言葉を使った卒業記念ビデオ>概要 この記念ビデオは,色紙に書いた言葉を,学校の中の好きな場所で発表するというものです。名簿の一番から始まって,最後の子で終わります。(順番はそれほど重要ではありませんが,名簿番号も記念に残そうと思い,これまでは名簿順にしていました。)場所の選択は子ども達にまかせますが,同じ場所を選んではいけないことにしています。それは,できるだけ学校の色々な場所を記念ビデオの中に収録したいからです。過去に製作した作品しかないので,肖像権の許諾を得ることが不可能なので,映像をお見せすることはできませんが,簡単なシナリオを紹介します。 卒業記念ビデオ<シナリオ例の一部> カメラが教室の廊下から入ってくる。教室では,子ども達がワイワイと話をしている。一通り全体を写した後,名簿1番の子にアップする。周りの声が一斉にやむ。すかざず,机の中から色紙を取り出し見せながら,自分のお気に入りの言葉をスピーチする。終わると何事もなかったように,「あれっ,○○(名簿2番)はどこにいった?」と次の子にふる。周りから「ねむいって保健室で休んでるよ。」 という声と共に場所は保健室に移動。ベットに近づくと寝ていたその子がむくっと起きて,自分の言葉をスピーチする。スピーチが終わるとなぜかチャイムが鳴る。「掃除の時間となりました。身支度を整えて掃除場所に集まりましょう。」のアナウンス。「あっ,○○(名簿3番)の声だ。」カメラは放送室へ。アナウンスをしてマイクに向かっている子に近づくと,色紙を見せて振り返り,自分の言葉をスピーチする。・・・ こんな感じで,全員のリレー形式により,学校の様々な場所を使いながら,ドラマ仕立てにして製作するものです。場所は,子ども達が決めますが,場所と場所のつながり(ドラマ)は,子ども達と話し合って決めます。できあがったビデオを「卒業を祝う会」などで上映すると,参加してくださった方々にも楽しんで頂けます。もちろん,貴重な思い出にもなります。更には,作っている過程もとっても楽しいのです。卒業を控えて,何かと忙しくなりがちですが,楽しい活動になること間違いありません。ぜひ,一度試してみてはいかがでしょうか。 尚,ビデオの編集については,現在優秀なパソコンソフトが出回っております。高価な物である必要はありません。初めて取り組む人などは,機能が限定していた方が操作が複雑ではなくて良いと思います。ちなみに,私は,アップルコンピューターを使っているので,iMoveというソフトです。ウィンドウズだとビデオスタジオなどがお手頃かもしれません。 |
|||||||||||||||
| 02.【社会】◆特色を生かした味噌工場のひみつをさぐろう 井上裕一@熊本大学教育学部附属小学校 |
|||||||||||||||||||||
| 1 本実践の主張 本単元では,地域の人々の生産に関する仕事について調べ,生産の仕事に携わる人々の工夫を考え,地域の生産活動について理解することをねらいとしています。 しかしながら,3年生で,物を造り出す過程について関心をもっている子どもは少ないです。そこで,本実践では,味噌造りを取り上げます。味噌は,子どもたちの食生活とかかわりが深く,スーパーマーケットなどでも,様々な種類の味噌を見ることができます。また,最近では「手造り」ということをセールスポイントとしている生産者も多いです。このような味噌造りを取り上げることは,「生産者は,特色ある製品造りをはじめ,消費者のニーズに合わせたさまざまな工夫をしている」という見方や考え方に高めていくことにつながります。 2 学習の実際 (1)なぜ人の手で作業をしているのだろう?
その後,手造り工場の麹造りの動画を提示しました。子どもたちは,「機械を使わずに,1箱ずつ手作業で丁寧に麹を木箱に入れている」と作業の違いに驚きを示しました。 そこで,手造り工場のもろぶた(木箱)が400個もあることを伝え,実際に麹の入った実物を見せます。「手作業だけど麹の厚さも色もそろっているよ」「この麹を全て人の手で造るなんて大変だよ」と次々に気付きや疑問が出されていました。これは,事前に行った味噌造りの体験や機械工場見学から手造りの作業は大変な労力が伴うことや,製品の均等さ,大量生産といった機械生産のよさについて共通の認識をもっているからでしょう。 このように,手造り工場に対して疑問をもった子どもたちは,「なぜ,手造り工場では,人の手で味噌を造っているのだろうか」という課題を設定しました。 子どもたちは,生活経験や既習事項をもとに予想について話し合いを始めました。 「おばあちゃんも家で味噌を造っているから昔からの味がおいしいんだと思う。」 「買う人は手造りという言葉に弱いよね。安全な印象をもってもらえるよ。」 「機械工場でも抗菌カバーのコンベアーで安全にはすごく気を使っていたよ。」 このような交流を通し,「おばあちゃんの手造りの味噌の考えは味についての考えだ」「手作りの安全性についてはよくわからない」というように互いの考えの共通点や相違点を整理しました。その結果次のような追究の視点が明らかになりました。
その後,子どもたちは,手造りですることの明確な根拠を調べるために「おばあちゃんに手造りの味のよさを聞く」「手造り工場の味噌を買っている人にその理由を聞く」といった調査方法をそれぞれの視点から考えていきました。 (2)視点にそって調べたことをグループで交流 その後,子どもたちは,手造り工場の味噌づくりのひみつについて追究を進めていきました。店の人からの話を聞いたり,直接店を訪れるお客さんにインタビューしたりしながらわかったことをまとめていきました。次に,グループで互いの調査結果を交流し合いました。 「手造り工場では,国産大豆のみを原料として使っているよね。」 「買い手は,国産の原料は,農家の方のことがよくわかるので安全だと聞いたよ。」 「じゃあ,国産大豆は,消費者の安全な味噌をという願いに応えるためだね。」 このような話し合いの中で,各視点との関連づけを図にまとめ,各視点の全体的なつながりを明らかにしていきました。完成した図を見ながら子どもたちは,次のように発表しました。
「手造り生産者は,量ではなく,この味噌を気に入ってもらえる人に売りたいんだ。」 「国産原料や手造り麹の使用は,伝統の味を大切にしたいという願いからだね。」 機械工場の生産の工夫についても同じように図にまとめます。 「機械工場は,消費者の安くて簡単に買える味噌をという声を大切にしている。」 「手造工場も機械工場もお客さんの声を大切にして生産の工夫をしている。」 このように手造り工場と機械工場を比較することで,生産者の努力や工夫について見方や考え方を高めることができました。 (3)考察 二つの味噌工場を取り上げ教材化しまし。機械と手造りにおける生産の工夫を同じ視点から比較し意見を交流する中,「地域の味噌生産者は,地域の消費者の多様な声に応えるために,機械や手造りの特色を生かして生産の工夫をしている」という見方や考え方に高めていくことができました。 |
|||||||||||||||||||||
| 03.【国語】◆ 名脚本家を目指そう!(1) ~『ト書きの技』で表現の工夫を~(4年生) 村田和昌@山口県宇部市立見初小学校小学校 |
|||||||||||||||||||||
| 作文を書く際に表現を詳しく書いていくことは、低学年からの課題でもあります。低学年では「楽しく表現すること」を目的として書く活動が進みます。そして高学年では「効果的に表現しようとする態度」の育成へとつながっていきます。そんな「楽しさ」と「効果的に」の二つを併せ持つ表現活動が中学年期において出来ればと思い今回の実践を試みました。特に中学年では、読み手や書く目的を具体的に意識させることが重要です。その点も考えながら、子どもたちにイメージしやすいキーワード(『ト書き』『台本』『脚本家』)を使って、表現の工夫に目が向くようにします。 本実践の流れです。
1 導入 『脚本家(きゃくほんか)』という言葉を知っていますか。という質問に子どもたちの反応は、とまどいながらも『台本』を書く人と返してきます。そこですかさず、次のようなものを『台本』として提示します。
何のことやら分からない。という子どもの声に続けて、教師からでは、次はどうでしょう。とさらに『場面設定』を付け加えた『台本』を提示します。
一郎さんと花子さんがどんなところで話しているのか分かりますが、この台本、まだ何のことやら分からないというのが子どもたちからの意見でした。 では、どのようにすればすばらしい『台本』が書けるのか。そして、『名脚本家』になるためにはどうすればいいのか。その方法を子どもたちと探ることにします。 2 『ト書きの技』を知る ご存じかも知れませんが、『ト書き』とは、台本の中の、セリフ以外の部分に書かれている言葉のことを言います。セリフを言う『役者さん』の動きや気持ちなどを書いていくものです。 子どもたちに『ト書き』の説明をしたところで、導入部分で使用した『台本』を再び提示します。ここがポイントなのですが、この『台本』では『場面設定』『登場人物』『台詞』を教師が設定しています。
上のような台本に子どもたちが『ト書き』を実際に書き込んでいきます。その際に『役者さん』が演じやすいようにするためにト書きは書くんだよ。という指示が効果的なようです。子どもたちは、初めての活動でも意外とわいわい言いながらト書きの書き込みをしていました。以下はその一例です。
この段階で子どもたちの作品をクラスの前で読んでもらい、『役者さん』の動きとして以下のように黒板にまとめます。 役者さんの動き(『ト書きの技』)をまとめます。
『ト書き』を書く際に、もしみんなが役者さんになったとしたら、そのセリフをどのように言うのか想像してみましょう。という指示は効果的なようです。この指示により『役者さん』の動きと『ト書きの技』が子どもたちの中でつながるようで、次活動がスムーズにいきます。そして、もう一度子どもたちに確認しておきたいのがこの『ト書きの技』を使って、役者さんが演じやすいように台本を作っていくのが『脚本家』のお仕事であるという点です。子どもたちはここまでの活動によって、『台本』のなかでの『ト書き』の重要性が実感できるようです。 *次回は、ト書きを使う実践例について話します。 【国語】◆名脚本家を目指そう!② ~『ト書きの技』で表現の工夫を~(4年生) 村田和昌@宇部市立見初小学校小学校 *前回は、ト書きを知る活動までお話しましたが、今回は使う活動からです。 |
|||||||||||||||||||||
| 04.【】◆ | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
| お知らせ | |
| ▼ご意見、ご質問、研究会や講演会の情報原稿(1行36文字、15行以内)をお待ちしています。氏名、連絡先を明記の上、教師の“知恵”ぶくろ編集長 村田辰明t_mura_1237@yahoo.co.jpまで。 ▼公式サイト「教師の”知恵”たうん」(http://www.kyoushinochie.net)も、どうぞご参照ください。知恵や情報を募集しています。メルマガの購読・解除もできます。
▼このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。解除はhttp://www.mag2.com/m/0000100732.htm からもできます。 |
|
| 熊本大学教育学部附属小学校 研究発表大会 | |
| 研究テーマ 講師 佐伯 胖(ゆたか)先生 |
|
|
教師の“知恵”.net |
|
|
▼教師の”知恵”.ぶくろ編集委員
・駒井 康弘(青森) ・藤倉 欣浩(秋田) ・間嶋 哲(新潟) ・今井 茂樹(東京)
・山田 繁則(愛知) ・今宮 信吾(兵庫) ・広山 隆行(島根) ・上向井 利之(広島) ・磯村 勇(山口・柳井) ・野口 政吾(山口・光) ・山邊 文洋(山口・山口) ・重枝 謙二(山口・山口) ・下瀬 昌巳(山口・宇部) ・香月 正登(山口・下関) ・岡田 定之(高知) ・米田 直紀(徳島) ・礒部 年晃(福岡・春日) ・木下 伸生(福岡・前原) ・佐藤 幸規(佐賀) ・宮脇 真一(熊本) ・橋元 泰幸(鹿児島) |
▼本号の編集担当 ・駒井 康弘(青森) ・宮脇 真一(熊本) ・下瀬 昌巳(山口・宇部) ▼教師の”知恵”.net事務局 ・田中 敬二(代表) ・桂 聖(ホームページ担当) ・坂本 哲彦(セミナー担当) ・村田 辰明(メルマガ担当) |
![]() |
|